「これ…私に…?うれしい…!!」
「ありがとう、勇者くん」
「ねぇ勇者くん、今日この後は私の部屋で…」
「え?勇者くん、どこか行くの?」
魔法使いちゃんが、何かを凝視している。
どうやら背後の荷物が気になるようだ。
「勇者くん、このホワイトデーのプレゼント…他にもあるみたいだけど…何かに使うの?」
結論ありきの質問を、彼女は問いかけてくる。
「私はもう貰ったわけだし…いらないよね、これ」
──そして、彼女はゆっくりと微笑んだ。
「だめだよ、勇者くん。持ち運ぶ荷物はちゃんと考えないと」