おねえちゃん島

「今日からここが、君の住むおうちよ」

 

お姉さんに手を引かれて。

ぼくは新しく住む家の門をくぐった。

 

よくわからないけど、少子化…?とかいうので、最近は子供の数が激減しちゃったらしくて。

特に男の子の数が凄く少なくて、ぼくも同級生の男子はぼく以外に1人しかいなかったんだ。

 

だから男の子は、一定の歳になると親元を離れて、女の人の家に住まなきゃいけないんだって。…なんでだろう?

 

「私のことは、おねえちゃんって呼んでくれると嬉しいな」

お姉さんは、ぼくに目線をあわせながら優しく微笑んだ。

 

「弟くんって呼んでいい?」

「私ね、弟がずっと欲しかったの」

 

姉乃えおねさん。

今日からこの人と、ぼくは一緒のおうちで生活する。

 

えおねさん…じゃなかった。

おねえちゃんはとても優しかった。

 

親と離れてちょっと不安だったけど。

これなら、なんとかやっていけそう!

 

 

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