「オタクくん、そういうのは本当に好きな人としかしちゃだめ!」
でも彼女いないし…
「彼女つくればいいじゃん」
相手がいない
「いるじゃん」
え?
「あたしとか」
たろきちのHPだよ
好きな子と会うために、外出がしたい。
──俺のことを「好き」といってくれる彼女に対して。
無謀ながらも、一縷の望みをかけて。
俺は提案をしてみた。
「はい、構いませんよ。休みの日ですしね」
そういうと彼女は、あっさりと外出を許可してくれた。
どんなことをいわれるのかと身構えていたが。
これはありがたい拍子抜けだ。
この島──俺が今住んでいるこの寮…もとい屋敷では、島外への外出には許可が必要だ。
もちろん、許可を出すのはこの屋敷の主でもある彼女である。
「えぇ、オタクくんに思い人がおられるのは存じております。」
「それでも、私の想いは変わりませんから」
「楽しんでいらしてくださいね」
そういって見送ってくれた彼女の顔が脳裏に焼き付く。
…くん。
「オタクくん!」
「どうしたの?さっきからぼーっとして」
目の前にいる人物こそ、俺の…好きな人。
そう、俺の好きな人だ。
島に無理矢理連れられて。
久しぶりにやっと、会うことができたのに。
…なのに。
「オタクくん、はい、あーん♪」
──島での”彼女”の顔が脳裏に浮かぶ。
俺は…一体どうしてしまったのか…?
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