妄想彼女日誌

「んだよオタクくん…アタシとはもう関係ねーだろ!」

「アタシのこと嫌いになったんだろ!だから別れたんだろ!」

 

「なんで…もう諦めたのに…忘れようと思ったのに…!!」

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妄想彼女日誌

修学旅行の集合時刻。

うちの班の男子二人は、欠席と連絡が入った。

 

──つまり、男は俺ひとり。

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妄想彼女日誌

「もーオタクくんったら。ふふっ」

 

仲むつまじく、そしてどこか照れくさいような。

初々しい二人の姿がそこにはあった。

 

そして、それを遠くから眺める姿もまた。

「地味子とオタクくん最近よくつるんでんじゃん」

「オタクくんのこと好きなんじゃね?」

 

女子達は、何かをひらめいたようで──邪悪に微笑んだ。

「いいこと思いついたわ。オタクくんって絶対DTじゃん?」

 

「地味子どんな顔するのかなー♪」

 

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