「えーっ!?彼女が初めてじゃなかったから別れたい~!?」
「はーっ、ふつおくんさー、あのね?今時の女子はさ~」
「ほらオタクくんも言ってるじゃん」
「結婚するわけじゃないんだから気にするなって…えっ?」
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たろきちのHPだよ
「弟くん知ってる?あのアパートにはさ…」
学校でウワサになっている、あのアパート。
妖怪とか不審者とか。
色んな話が聞くけど。
「100円で大人にしてくれるらしいよ」
どういうことだろう。
…魔法みたいな?
でもでも、妖怪なんているわけないし。
でも僕は、好奇心が抑えられなくて。
「あっ…」
こっそり入ったアパート。
背後から近づく音。
食べられちゃうのかな…?
なんて、一瞬思ったりもしたけど。
「あら、このアパートになにか用?」
優しそうな女の人だった。
そう。
ここにいたのは、妖怪でも。
不審者でもない。
──女の人、だったんだ。
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「魔物退治、がんばってね!」
先日仲良くなった、この村の少女。
母親と2人でこの村で暮らしているらしい。
「はい、これ!お守り!」
「みんなを守ってね!」
小さな手のひらから渡された四つ葉のクローバー。
それを握りしめながら。
魔物の拠点に足を踏み込む。
「っ…!!」
「ふはははは!勇者くん!かかったな!」
高笑いするのはこの山の魔物を束ねるヘビ首領。
「お前等がここに来ている間に、私の部下を村に放った!」
!!
魔物のアジトは山の奥深い。
ここから村までは走っても1時間はかかるだろう。
「くくく…今頃村は火の海に…ん?なんだ?」
ぱたぱたと、ヘビ首領の元に音を鳴らしながら飛んでくる物体。
「今取り込み中だ…せっかくいいところなのに…えっ?」
どうやら使い魔からの通信らしい。
「村に入れない…?」