妄想彼女日誌

やや遅めの帰宅をすると玄関には見慣れた靴。
myママン曰く、
お隣に住んでいるお隣さん
(一つ年上の現役女子校生)が
俺の部屋で待っているとのこと。

家族ぐるみの付き合いがあるとはいえど
思春期の男部屋だぞ?
勝手に通すなよmyBBA…!!!

まぁしかし、見られて困るものといえば
いつの日か彼女が出来たら来て貰おうと思って
スク水を改造して作ったコスプレスーツくらいなものだ。
あれも部屋の金庫に入れて厳重に管理している。
暗証番号は4桁数字のみの完璧なセキュリティ。

焦ることなんてない。

そう思い、俺はドアノブに手をかけた―――。

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妄想彼女日誌

無事体育祭も終わりに近づき、 やや傾いた太陽の光が窓から差し込む。 鍵がかかった校舎の中。 誰もいない教室で俺と彼女は 今日までの出来事を振り返りながら 談笑にふけこんだ。 そして… moukano10

妄想彼女日誌

…うぅ。なんだか寝心地がよくない。
というか頭が痛い。
風邪か?いや、違う。
これは恐らく、二日酔いの…ん?
枕の違和感、布団の違和感――
そして天井の違和感に気付く。
「・・・・・・。」

半身を起こし、部屋を見回す。
ここが自分の部屋でないことを確認し、
もう一度周囲を、主に自分の右手側を凝視する。
どうやらそこには見慣れぬ物体…ならぬ、
見慣れぬ身体があった。

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