俺が彼女に堕とされるまで

「んっ…」

 

彼女の唇が俺の唇に触れた。

 

ただ、静かに。

互いに吐息が聞こえる距離で。

 

一体どれほどの時間、こうしていたのか。

 

恐らくは、そう長くはないはずだ。

しかし、それが俺には永久にも長く感じられた。

 

熱を帯びながらも、離れる唇と唇。

それは、糸を引いていたようにも見えた。

 

その糸はまるで、俺と彼女の間に。

確実に、何かを繋いでしまった──。

 

oreoto_250324ft_003

 

おまけはfantiaに置いてます!よろしくね!↓の画像から飛べるよ!

oreoto_250324ft_001

いろいろ部

「オタクくん、このミルクキャンディー好きだったよね?」

 

この牛乳屋の自家製のミルクキャンディー。

いつものようにお姉さんは、俺の口に無理矢理押し込んできた。

 

…甘くて。どこか、懐かしみのある味だ。

 

ただ、最近はこの飴を口にすると何か、こう。

下半身がむずむずするような──。

 

「オタクくん、あのね。」

「じつは、特別なミルクがあってね?」

 

お姉さんの表情は、どこか鋭く。

何処か色気のような妖しさを秘めていて。

 

「味見…してみない?」

 

iroiro_250321ft_003

 

おまけはfantiaに置いてます!よろしくね!↓の画像から飛べるよ!

iroiro_250321ft_001