いろいろ部

「ほら、描いてるのがこういう漫画だろう?あまり人には頼りづらくてねー」

「助かったよ、また頼めるかなオタクくん」

 

そういいながら、雇い主の彼女は俺にバイト代を手渡した。

 

どうやらこの人は一部の界隈では有名な漫画家らしい。

ただ、内容はハードな成人向けのものみたいだが。

 

かわいい絵柄で、ハードなプレイをするのが受けているらしい。

まぁ、二次元には疎いのでよくは知らないが。

 

コーヒーを飲みながら軽く雑談をした後、彼女はまた机に向かっていった。

 

ゆっくりしていっていいと言われたが、一人暮らしの女性の部屋に長時間居座るのも何処か抵抗があった。

なので帰る準備をしていると、彼女は俺の肩に手をやった。

 

「オタクくん、追加でお金払うからさ」

 

「ちょっとこのポーズ取ってみてくれない?」

 

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いろいろ部

「弟くん知ってる?あのアパートにはさ…」

 

学校でウワサになっている、あのアパート。

 

妖怪とか不審者とか。

色んな話が聞くけど。

 

「100円で大人にしてくれるらしいよ」

 

どういうことだろう。

…魔法みたいな?

でもでも、妖怪なんているわけないし。

 

でも僕は、好奇心が抑えられなくて。

 

「あっ…」

 

こっそり入ったアパート。

背後から近づく音。

 

食べられちゃうのかな…?

なんて、一瞬思ったりもしたけど。

 

「あら、このアパートになにか用?」

優しそうな女の人だった。

 

そう。

ここにいたのは、妖怪でも。

不審者でもない。

 

──女の人、だったんだ。

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いろいろ部

近所に住む年上のお姉さん。

──俺の、昔からの憧れの人。

 

優しくて、きれいで。

──でも。

 

俺が知っていたのは。

──彼女の一面だけに過ぎなかった。

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