妄想彼女日誌

「彼氏?いらねーだろ、んなもん」

「よくあんないちゃいちゃできるよなー」

「あたしだったら絶対無理だしやらせねーわ」

 

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いろいろ部

試験を突破出来たご褒美に、大家さんが俺になんでもしてくれるということになった。

 

俺がこの部屋に住んでから、彼女には何かと気をかけてもらっている。

 

歳は10以上離れているが、俺を本当の弟のように…いや、それ以上に優しく。

また、時には厳しいことも言ってくれる信頼のできる大人の女性だ。

 

──そんな彼女だから。

 

俺は、一種の「賭け」に出た。

 

「で、オタクくん。ご褒美は何がいいかな。おいしいご飯?それともお部屋の片付けとかがいいのかな」

 

「…が見たい」

 

「えっ?」

 

「大家さんの…胸…が…見たい…です…」

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彼女の好きと僕の好き

そう、今日はホワイトデー。

貰えるとは思っていなかったチョコのお返し。

 

教室でささっと渡せれば何の問題もないのだが。

──人が沢山いて、恥ずかしい。

 

机の中にこっそりと入れておくというのも考えたが、女子が固まってて入れるタイミングがない。

というかそもそも、男の俺が女子の鞄や机に触るというのも抵抗がある。

 

ならば。

 

「最初からこうしてればいいんだよな」

 

彼女の家は知っているので、そこでチャイム──を鳴らすのは勇気がいるので。

ポストにこっそりと入れておこうという頭脳派な立ち回り。

 

「顔を合わせることもなく恥ずかしくもない完璧な作戦だ」

 

お返しを鞄から取り出す。

あとはこれをポストに入れるだけで任務完了──と、その瞬間。

 

ガチャッと、玄関のドアが開く。

 

「うちに何か用かな?」

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