妄想彼女日誌

「俺くんは共学だよね」

「私、女子校」

 

「ねぇ俺くん」

 

「彼女、作らないでね」

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妄想彼女日誌

「もうダメ。別れる。オタクくん、さようなら」

 

「オタクくん彼女と別れたの?じゃあ私と付き合おうよ!」

 

──翌日。

 

「もしもしオタクくん?しっかり反省し…え?」

 

「彼女が…できた…?」

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ひしょとも!

「うん、あるよ」

「中学の頃、大学生の先輩…元カレがいたの」

 

黄金色の光が教室に差し込む中で。

──俺たちは、その影の中にいた。

 

「私のこと、嫌いになった?」

「よかった。私、オタクくんのこと結構好きだもん」

 

──彼女の指先が、俺の手の甲をなぞりながら。

 

「だからさ」

「私が、教えてあげる」

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