本気で好きなら何でもできる

「彼女なんだから、名前で呼ばれて当然だよ」

 

なんで?

私のことは、苗字でしか呼ばないくせに。

 

…私は、彼女じゃないからダメなの?

 

…ううん、違う。

そんなこと、ない。

 

だって。

私の方が、先に──。

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おねえちゃん界に呼ばれて

「なに、強くなりたいだと?」

「いいだろう、弟くん」

 

「私が、鍛えてやるとしよう」

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おまけはfantiaに置いてます!よろしくね!↓の画像から飛べるよ!

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異世界夢想見聞録

「勇者くん、こちらをどうぞ」

 

お姫さまから受け取ったのは、チョコレート。

どうやらこの世界でもバレンタインはあるらしい。

 

「ねぇ、勇者くん。今日は何の日か、知ってる?」

 

なにやらご機嫌な魔法使いちゃん。

そして、その手にあるもの。

ハート型のそれは推定ほぼチョコレートだろう。

 

「あれ?勇者くん、その荷物はなに?」

 

…!!

 

魔法使いちゃんの目は笑っている。

──しかし。

 

「そうだよね、勇者くんには私がいるのに」

 

「私以外から貰ってるわけないもんね?」

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