妄想彼女日誌

無事体育祭も終わりに近づき、 やや傾いた太陽の光が窓から差し込む。 鍵がかかった校舎の中。 誰もいない教室で俺と彼女は 今日までの出来事を振り返りながら 談笑にふけこんだ。 そして… moukano10

妄想彼女日誌

…うぅ。なんだか寝心地がよくない。
というか頭が痛い。
風邪か?いや、違う。
これは恐らく、二日酔いの…ん?
枕の違和感、布団の違和感――
そして天井の違和感に気付く。
「・・・・・・。」

半身を起こし、部屋を見回す。
ここが自分の部屋でないことを確認し、
もう一度周囲を、主に自分の右手側を凝視する。
どうやらそこには見慣れぬ物体…ならぬ、
見慣れぬ身体があった。

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妄想彼女日誌

ある日の夕方。
おばさんに頼まれて俺は林子を起こすべく
彼女の部屋に入る。
するとそこにはあられもなく、服を脱ぎ散らかし。
下着をつけたままで
惰眠をむさぼる1匹の姿があった。

「おーい起きろ。そろそろメシだっておばさんが」
「…」
反応がない。
「おーい。」
今度は肩を揺さぶるも反応がない。
「起きろ~起きないと妊娠させるぞ~」
「…」

どうやら目標は完全に沈黙。

「むむ…」
途方に暮れつつも、その露わになっている肌に視線が行く。
いかんいかん、こいつは一つ下の幼馴染だ。
こいつをそういう目でみるのは
何というかその、負けた気になる。

が、しかし。

好奇心旺盛な少年の魂が心奥底からにじみ出てくる。
ちょっと見るだけだから…
妹の成長具合が気になるお兄ちゃんみたいなものだ。
そう、別にやましい気持ちなんて1ヘクタール程もない。
そして俺は林子の下腹部に視線を移し―――。

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